長女気質専門コンサルタント、佐藤優華です。
身近な人の機嫌が悪くなる時、「私、何かしたかな?」と不安になった経験がありますか?
ある方は、長女気質強めさんかもしれません。
周りの人の様子を常にサーチして、自分に良くないことが起こる気配がないか見張りつつ、機嫌のよくない人がいると、その原因が自分ではないかと不安になってしまいます。
人間関係は自分の努力次第で良くも悪くもなるという考えが土台にあるのですが、実際は違います。
人間関係はどちらかの努力でどうにかなるものではなく、誰でも嫌われる時もあれば好かれる時もあります。「馬が合う」という言葉があるようになんとなく気が合うという現象があるくらいです。
しかし、「誰とでも仲良くしなければいけない」「人から嫌われるような人になってはいけない」などの言葉を聞かされながら私たちは成長します。
その結果、仲良くできない人とも仲良くできるよう努力をし、人から嫌われてないか気にしながら生活するうちに人間関係が悪くなることを過剰に恐れる状況の中に自分を置いてしまうのです。
いつもお伝えしていることですが、それが悪いとか必要ないと言っているのではありません。
人と仲良く過ごすことや嫌われるようなことにならないための努力はとても大切なことです。
ただ、過剰にならないこともまた、大切なことなのです。
人の機嫌が悪いことを「私のせい」と思いはじめたら注意が必要です。その人の機嫌が直るように何か行動を起こすような人は要注意です。
機嫌は本人のものであって、本人以外の人が何とかしようとすることは、たとえそれが良い方向に向けるためであってもコントロールです。
人には機嫌が悪くなる権利があるし、思う存分機嫌が悪くなった後、自分でそこから回復するのもまたその人の権利です。本人のみが自分の機嫌を良くも悪くもできるのです。
人の機嫌を自分のせいにする人は、他者と自分の境界線があいまいです。そのため、人の機嫌を自分のせいにするだけではなく、自分の機嫌が悪くなる時、それを人のせいにもします。
そのような認識のゆがみは様々な悩みを引き起こすもとにもなります。
人の機嫌はその人にお任せして、自分の機嫌の手綱を自分がしっかり握ることが大切です。